- じっかい
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じっかい【十戒・十誡】(1)〔仏〕(ア)二〇歳未満の出家者である沙弥・沙弥尼が守るべき一〇の戒め。 不殺生・不偸盗(フチユウトウ)・不淫泆(フインイツ)(性行為の禁止)・不妄語・不飲酒(フオンジユ)・不塗飾香鬘(フトシヨクコウマン)・不歌舞観聴(芸能観賞の禁止)・不坐高大広床・不非時食(フヒジジキ)・不蓄金銀宝戒のこと。 沙弥の十戒。 (イ)十善戒のこと。 《十戒》(2)〔Decalogue, Ten Commandments〕旧約聖書の出エジプト記二〇章, 申命記五章などで, モーセを介してシナイ山で神からイスラエルの民に与えられたとされる一〇か条の戒め。 ヤハウェ以外のものを神としないこと, ヤハウェ神の名をみだりに挙げないこと, 父母を敬うこと, 安息日を聖別することのほか, 殺人・姦淫・盗み・偽証・貪欲, 偶像を作ることなどを禁じている。 《十誡》IIじっかい【十界】〔仏〕 全世界を構成している一〇の世界。 仏界・菩薩界・縁覚(エンガク)界・声聞(シヨウモン)界・天上界・人間界・修羅界・畜生界・餓鬼界・地獄界。 初めの四つは聖者の世界で四聖といい, あとの六つは迷いをもつ凡夫の世界で六凡という。 十の界。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.